「医療安全管理委員会研修」を実施しました
2026/02/24
~気づきを力に変える、安全文化の醸成~
当院では、利用者様により安全で安心な医療・介護サービスを提供するため、定期的に医療安全管理委員会研修を実施しています。
今回は「インシデント・アクシデント報告」をテーマに、2025年度の安全対策の総括と今後の取り組みについて全職種で共有しました。
2025年のインシデント報告件数は61件。
医療監査では「件数が少ない」との指摘もありましたが、私たちはこの数字を単なる“発生件数”ではなく、“気づきの質と量”として捉え直しています。
報告が多い部署は危険という意味ではなく、リスクに対する感度が高い証でもあります。
安全文化は「隠さない・責めない・活かす」ことから始まります。
分析の結果、特に多かったのは「転倒・転落」「皮膚トラブル」「薬剤関連」の事例でした。
例えば、見守りの時間帯や人員が手薄になりやすい夜間、夏季の多忙期など、発生傾向には一定の特徴が見られました。
今回の研修では、単に「注意する」ではなく、
・環境面(ハード面)の改善を優先する
・ヒューマンエラーを前提とした仕組みづくりを行う
・思い込みを防ぐため手順を徹底する
という具体策を共有しました。
皮膚トラブルに対しては、入院時の皮膚チェックや保湿ケアの徹底、物理的な保護柵の導入。
転倒対策では、センサー機器の運用見直しや安全確保を最優先とする行動基準の再確認。
薬剤管理ではフルネーム確認やダブルチェック体制の強化など、実効性のある対策を検討しています。
さらに、現場の負担を軽減しながら報告を促進するため、LINE WORKSを活用した簡易報告システムの導入も進めています。
スマートフォンから匿名で短時間入力できる仕組みを整え、「始末書」ではなく「提案書」としての報告文化を育てていきます。
小さな“ヒヤリ”や“グッジョブ”の積み重ねが、大きな事故を未然に防ぎます。
職員一人ひとりの気づきを組織全体で共有し、分析し、改善につなげる。この循環こそが医療安全の要です。
私たちはこれからも、利用者様とご家族に安心していただける環境づくりに、組織として真摯に取り組んでまいります。
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